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「無断転載禁止」の法律的な意味とは?弁護士が簡単解説!

HPやブログを見ていると、「無断転載禁止」という記載を見かけます。

今回は、その「無断転載禁止」の意味や注意点について解説します!

「無断転載禁止」の意味

実は法律上、「転載」が何を指すのか明確な定義はありません。

イメージ的には、他人が書いた記事・歌詞・小説などを丸々自分のSNSやブログに載せるようなことです。

転載するには、必ず著作権者の許可が必要です(著作権者=文章を書いた人、写真を撮った人など)。
これは、著作権者が「無断転載禁止」と書いても書かなくても一緒です。

つまり「無断転載禁止」というのは、いわば「当然のことを書いてるだけ」なんです。

ですから「無断転載禁止」と書くことは、法律的には無意味(書いても書かなくても同じ)です。

じゃあ、なぜ書くのか?

理由は、人それぞれだと思います。

例えば…

・他のサイトを参考にして、なんとなく書いている

・無断転載禁止と書かないと、無断転載OKになると勘違いしている

・無断転載はNGだと知ってるけど、注意喚起のために一応書いている

「無断転載禁止」と書いてあったら「引用」もNG?

転載は著作権者の許可が必要ですが、引用は、法律上の条件を満たせば「無断で」できます。
事前・事後の許可はもちろん、報告すら不要です。

これは、「無断転載禁止」と書いてあっても同じです(「引用禁止」と書いてあっても同じです)。

つまり「無断転載禁止」と書いてあっても、法律上は、引用の条件さえ満たせば「無断で」できます。

そもそも著作権者に、引用を許可したり禁止する権利は無いからです。

引用の条件は、下記記事をご覧下さい。

弁護士が解説!著作権法で認められた「引用」の条件とは?

「無断転載禁止」と書いてある場合に注意すべきこと

ただ現実問題として、「無断転載禁止」と書いている人が、「転載」と「引用」を混同している可能性はあります。

つまり「無断転載禁止と書いておけば、1文字たりとも無断で他のサイトに掲載されない」と勘違いしているかもしれません。

そういう場合、条件を満たして引用したのに、「無断転載禁止と書いてるのに、勝手に転載するな!」と言われるリスクはあります。

法律的には間違っていても、そういうクレームを受けること自体がストレスですよね。

そういうリスクを減らすには、次の方法が考えられます。

・事前に許可を得る

・「無断転載禁止」と書いているサイトからは引用しない

ただ本来引用は無断で出来るので、許可を求めるリスクがあることはご理解下さい。

文章や写真の「引用」に許可を求めるメリット・デメリットとは?

まとめ

今回は、「無断転載禁止」の意味や注意点について解説しました。

そもそも転載するには許可が必要なので、「無断転載禁止」という記述は、法律的には無意味です(書いても書かなくても同じ)。

また「無断転載禁止」と書かれていても、法律上の条件を満たせば、「引用」は可能です。

ただ実際上のリスクはあるので、ご注意下さい。